発熱外来Pyrexia

当院では近親者に感染者がいる場合に、感染しやすい以下の疾患について、以下の通り対応しております。

インフルエンザ

発熱や上気道の症状など、疑わしい症状がある場合は、迅速抗原検査を実施します。

新型コロナ

発熱や上気道もしくは下痢の症状など、疑わしい症状がある場合は、PCR検査や抗原検査を実施します。

溶連菌（A群β溶血性レンサ球菌）

のどが腫れて白苔が付いているなど、疑わしい症状がある場合は迅速抗原検査を実施します。

アデノウイルス

風邪症状、消化器症状、結膜炎のいずれかがあり、近親者にアデノウイルス感染者がいて症状が一致する場合は、抗原定性検査を実施します。

マイコプラズマ肺炎

咳の症状があり、近親者にマイコプラズマ肺炎の感染者がいて症状が一致する場合は、迅速抗原検査やX線検査を実施します。

上気道症状や発熱がある場合には、基本的にその場で検査結果が出るインフルエンザ迅速抗原検査を行っております。理由としては、インフルエンザの場合には、抗インフルエンザ薬を48時間以内に投与することで大幅に症状を抑え、より短い期間で治癒が可能となるため、受診時に陽性・陰性を判断することが重要になること、また感染拡大抑止の観点からもインフルエンザに感染しているかどうかを本人が正しく把握することが重要であるという考えに基づきます。

上気道症状や発熱がある場合には、基本的には新型コロナPCR検査を行っております。PCR検査を行う理由としては、新型コロナウイルスは感染力が他のインフルエンザや風邪に比べて極めて高いため、新型コロナに感染している場合は周りの方（特に重症化しやすい年配の方）への感染に、より一層気を付けていただく必要があり、そのため検査精度の高いPCR検査を優先して行っております。（当院のPCR検査は翌日には結果が出ます）

扁桃炎において、溶連菌が陽性の場合には必ず抗菌薬での治療が必要となること、周りに感染する病気のため感染に気を付ける必要があることなどから、のどが腫れており、白苔が付いている状態の患者様には、溶連菌（A群β溶血性レンサ球菌）迅速抗原検査を行っております。

アデノウイルス感染はウイルス性のため、抗生剤は効果がありません。アデノウイルスによる感染症を早期に診断し、適切な治療と感染対策を行うために重要な検査です。

SpO2検査は、血液中の酸素の状態を評価するための検査であり、指先にパルスオキシメーターを装着して測定します。酸素の不足は命に関わるため、迅速に評価し、適切な対応を行うために欠かせない検査です。

咳・痰の症状がある場合には、肺炎の有無などを確認するために胸部X線検査を行っております。

38℃以上発熱がある方や、安静にしてもつらい方など、症状が重い方には、重症化リスクの観点からまず体内での炎症の度合いを確認するため、CRP/血算検査を行っております。